漢方医学の考え方(三陰三陽論)
病は発病して死に向かって進んで行きますが、その全過程をその症状のあり方に従って陰陽の二つの大きな時期に分けます。
一つは陽病期という自然治癒力の旺盛な時期を示し、もう一方は陰病期という自然治癒力の不足した時期を示します。
特徴としては、陽病期は自然治癒力が旺盛のため、反応として熱現象を生じます。
この熱は反応熱として出たものなので、余分な熱として解熱食(サトイモ等)を与えます。
逆に陰病期は陽病期と異なり、新陳代謝機能が低下した時期なので、反応として寒現象を生じます。
この場合、ひえが中に結集して、外部にほてり等を生じることがあるが、けっして冷やすことをせず、さますようにしなければなりません。
以上が陽病期、陰病期の分類でありますが、さらに陽病期、陰病期共に、それぞれの時期における病状の特徴から三分類しています。
ゆえに、この理論を三陰三陽論といいます。
又、全身体医学(ホリスティックヘルス)では、前期警告反応期、後期適応期という分類をしています。つまり、前者は血液凝固促進を意味し、後者は非特異的免疫物質(プロパージン酸素系)分泌促進を意味します。
さて、陽病期、陰病期、それぞれの三分類でありますが、陽病期においては太陽病期、陽明病期、少陽病期の三分類になり、陰病期は太陰病期、少陰病期、厥陰病期という三分類になります。
施術者は、患者の症状から、どの時期に属しているかを判断し、治癒の助けをします。
これはアキュートにもクロニックにも適応し、クロニック(慢性病)はいわゆる体質病であり、アキュート(急性病)はその体質病を基礎として生ずるものです。
現症状というものは、その人の持つ体質、あるいは急性病、慢性病に、その人の天地の道からはずれた生活(特に食生活)の歪みが加わることにより、生ずるものです。
したがって、施術者は、患者の症状からその人の体質と生活の歪みを判断し、その人の体質に合った生活に改善させることをしなくてはいけません。
この生活を正すことこそ、本当の本治末病法なのです。
そしてまた、個人個人の体質により疾病の出方が異なる故、病気の進行も必ずセオリー通りいくとは限らないのです。
たとえば、太陽病から風邪を引き始める人もいれば、少陰病から風邪を引く人もおり、その進む過程も、太陽病から太陰病に移るとか、各々異なります。以上がおおまかな総論であります。
次に、各論として病期別特徴を述べさせていただきます。